120rpm

ミル、キク、モノ、コト

東宝特撮映画の世界 - 1960年代(ホラー映画) -

電送人間
1960年度作品
●監督:福田純
●製作:田中友幸
●脚本:関沢新一
●撮影:山田一夫
●特殊技術:荒木秀三郎 /有川貞昌
特技監督円谷英二
●音楽:池野成
●美術:浜上兵衛
●録音:西川善男
●照明:西川鶴三
●出演:鶴田浩二(桐岡勝)/平田昭彦(小林警部)/白川由美(中条明子)/中丸忠雄(中本伍郎[須藤兵長])/河津清三郎(大西社長)

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科学が生んだ悪魔-電送人間が、敗戦時の怨みを晴うそうと、怪電波に乗って計画犯罪を重ねる! 見事なまでの特撮とサスペンス仕立ての展開が異様な緊張感を生みだす、完全不在証明の予告殺人。

「暗黒街の対決」の関沢新一の脚本を「恐るべき火遊び」の福田純が監督した怪奇スリラー。撮影は「暗黒街の対決」の山田一夫特技監督円谷英二


『美女と液体人間』と『ガス人間第一号』に挟まれて印象が薄い。絵は良いんですが、鶴田浩二中丸忠雄が違和感・・・ストーリー的に電送人間の必然性が弱いかな。後の「“血を吸う”シリーズ」のゴシックホラー的な洒落っ気のような緩みがあれば・・・。

 

ガス人間第一号
1960年度作品
●監督:本多猪四郎
●製作:田中友幸
●脚本:木村武
●撮影:小泉一
特技監督円谷英二
●音楽:宮内国郎
●美術:清水喜代志
●録音:藤好昌生
●照明:高島利雄
●出演:三橋達也(岡本賢治警部補)/佐多契子(甲野京子婦人記者)/土屋嘉男(ガス人間)/八千草薫(藤千代)/田島義文(田端警部)

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科学実験の失敗で肉体がガス化した青年が、愛する日本舞踊の家元のため犯罪をくり返す悲劇を描いた純愛物語。変身人間シリーズの中でも最高傑作との声が高い本作は、ストーリ性のみならずガス人間の造形など特撮においても見どころが多い。光学合成の他、ドライアイス等様々なアイテムを駆使し人間が気体化するシーンを見事に現出。またのちに「ウルトラQ」を手がける宮内国郎の音楽も聞き逃せません。


藤千代と水野のいきさつはほとんど描かれていない。
それでいて、悲恋をこってりと描いている。妖艶な藤千代(八千草薫)が美しい。美しいがために、悲しい。

ラスト爆発炎上する劇場のシーンのミニチュア・ワークや、水野がガス化していくシーンは特筆もの。音楽はそのまま、「ウルトラQ」でも使われた。

 

マタンゴ
1963年度作品
●監督:本多猪四郎
●製作:田中友幸
●原作:ウィリアム・ホープ・ホジスン「闇の声
●原案:星新一福島正実
●脚色:木村武
●撮影:小泉一
●特殊技術:有川貞昌/富岡素敬/渡辺明/岸田九一郎
特技監督円谷英二
●音楽:別宮貞雄
●美術:育野重一
●編集:兼子玲子
●出演:久保明(村井研二)/土屋嘉男(笠井雅文)/小泉博(作田直之)/太刀川寛(吉田悦郎)/佐原健二(小山仙造)/水野久美(関口麻美)/八代美紀(相馬明子)

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無人島で展開するエゴと憎悪、そして欲望!
怪キノコ“マタンゴ”の恐怖!!  嵐に見まわれ、絶海の孤島に漂着した男女が遭遇する極彩色の恐怖!食べると自らも怪キノコ“マタンゴ”となってしまうと知りながらも、飢餓状態の中、その幻惑的味覚に惹かれ禁断のキノコを口にし、次々と怪物化してしまう若者たち…。

その卓越した発想と奇怪なクリーチャー造形、そして衝撃のラストにより“東宝変身人間シリーズ”の中でも人気の高い『マタンゴ』。ホジスンの短編小説を元にSF界の巨星・星新一福島正実が原案を担当。監督・脚本・特技監督本多猪四郎・木村武・円谷英二ら『美女と液体人間』のトリオ。イーストマンカラーを生かした毒々しい極彩色も効果抜群、幻想的な孤島の雰囲気をより無気味なものに仕上げています。


水野久美をひたすら見るべき映画。そうでもしないと頭がおかしくなる狂気の世界。いいえ、狂気じゃないんです、エゴイズム、自分さえよければ・・・それが真実だから怖いんです・・・。