120rpm

ミル、キク、モノ、コト

光の町へ - 須賀川市 -

尊敬する円谷英二の故郷へ。  

blog.iga-120rpm.work

f:id:iga-120rpm:20190331190128j:plain

須賀川市に、すかがわ M78 光の町の住民票をもらいに行ってきました。

f:id:iga-120rpm:20190331190113j:plain

須賀川駅ウルトラマンのオブジェも力強い。

円谷英二ミュージアムも当然行きます。
tette(テッテ 須賀川市民交流センター)の5F。1Fでレッドキングとバルタン星人がお出迎え。

入場は無料。土日祝は相当混み合うようですので、じっくり楽しむには平日がお薦め。

f:id:iga-120rpm:20190331202632j:plain

f:id:iga-120rpm:20190331190036j:plain

撮影OKなのは、この2mのゴジラスーツのみ。

各コーナーでそれぞれのテーマに即した展示が行われています。

円谷英二クロニクルボックス
円谷英二の生涯を時系列で7つのパートに区切り、その時々の物事の変わり目、転換点となる出来事をクローズアップしながら、その足跡を紹介する。1901年に須賀川の麹屋に生まれた一人の少年が大空に憧れ、ついには「特撮の神様」と称されるまでの68年間の歩みを辿っていく。

円谷英二ネットワークウォール
当時のエピソードにより円谷英二の人となりを紐解くインタビュー映像「特撮随想リレー」、関連作品群や幅広い人間関係を紹介する検索型コンテンツ「ネットワークウォール」が配される。 体験型コンテンツ「クラフトかいじゅうだいこうしん」では、パーツの組み合わせにより自分だけのオリジナル怪獣を創作できる。

★空想アトリエ
円谷英二が子ども達にメッセージとして伝えていた「学びの大切さ」を、造形物やグラフィックなどの展示物と図書を関連づけながら、当時の作品と「生物学」や「機械学」、「環境学」や「天文学」など、様々な分野との関わり合いを探るため、関連図書や怪獣・メカ模型を配している。

★特撮スタジオ
円谷英二特技監督として多くの作品を手掛けた東宝撮影所(現:東宝スタジオ)をミニチュアジオラマで再現。 背景画の匠として英二作品にも多数参加した島倉二千六氏による背景作画も見どころ。

「円谷英二ミュージアム」が明日1/11(金)より円谷英二の出身地・福島県須賀川市にてオープン! - 円谷ステーション

特撮愛に鳥肌が立った。円谷作品から離れた展示も見られたが、そこは円谷英二のDNAを受け継ぐものということで全然OK。ゴジラヒレの変遷、怪獣の各種たまごの展示、海底軍艦の巨大模型の脇に緯度0のアルファ号、モゲラの新旧模型、ムーンライトSY-3号、もちろんあります!メーサー殺獣光線車・・・東宝特撮を見たことがないと何のことやらでしょうか)ラクラしてきた。とにかく、精巧で美しいです。

特撮映画に関連づけた各種学問分野の書籍(須賀川市民なら貸出可のようです)の質の高さ。

当時を知る人々が鬼籍に入る中、このミュージアムのために島倉二千六氏が描いた生ホリゾントがあります。雲の神様と称される神業をとくとご覧あれ。鳥肌ものです。

そして、飛行機乗りにあこがれ、その夢破れた後も空へのあこがれを求め続けた円谷英二。彼の少年の心とともにどこまでの舞い上がる空想の飛行機を想う時、涙さえ溢れてしまう。

特撮愛、子どもへの愛しみに溢れた関連展示。
この展示を管理する人々の熱意にとにかく頭が下がります。

特撮好きなら、ここの展示だけでご飯10杯はいけますw
特撮に興味が薄い方でも、“子どもを含め人に訴える展示とは何か”を端的に示す好例としてぜひ見てほしいと思います。

本当に来てよかった。須賀川市に住みたい。

先駆者の悲哀(ってほどでもないか) - 巨大ヒーロー・ロボット -

アストロガンガーが好きだ。正確には、主題歌が大好きだ。


アストロガンガー オープニング

搭乗型ロボットアニメといえば『マジンガーZ』を先駆者的扱いにするけれど、この『アストロガンガー』の方が2ヶ月早く放映を開始している。
全26話は当時としては短く、『マジンガーZ』(全92話)に食われたってことなのだろうか?
操縦型ではなく融合型っていうのは画期的で、なかなか独創的だった。
主題歌の歌唱は、水木一郎アニキだ。マジンガーもそうだから、ロボットアニメと言えばアニキだね。

マグマ大使も好きだ。正確には、主題歌が大好きだ。


Monstruos del espacio Intro / Ambassador Magma Opening / マグマ大使 OP / Goldar

巨大ヒーローといえば『ウルトラマン』が真っ先に浮かぶが、こちらの方が13日早い。日本初のフルカラー特撮番組で全52話と、たっぷり描いた。ちなみに『ウルトラマン』は39話で、『ウルトラマン』終了後も『ウルトラセブン』開始まで『マグマ大使』だけを楽しみにしていた記憶がある。
主題歌はマイナートーンから始まって緊張を高め、メジャートーンへの転調。勇壮なマーチが気持ちを鼓舞する。

まだ、こうやって拾ってもらえる作品たちは良いんです。

腐ってやがる。早すぎたんだ

な作品も多いんだろうなあ・・・。

簡単に囲い込まれる大きなお友だち - TSUBURAYA・GALAXY 4月12日創刊 -

galaxy.m-78.jp


『TSUBURAYA GALAXY』4.12創刊!円谷プロの空想科学ストーリー・デザイン・技術から未来を考えるプレミアムデジタルメディア

配信コンテンツ( 月額980円)
GALAXYレポート(無料) - 円谷プロの最新情報を紹介する
円谷テレビ - 「ウルトラQ」などの名作に加え、1970年代に放送されるもパッケージ化されていない「チビラくん」など貴重な作品、そして有識者等による作品解説、関係者へのインタビューなども配信
円谷ラジオ - TBSラジオで放送した幻のラジオドラマ「ウルトラQ倶楽部」も復活・オススメのウルトラソングを毎月数曲ずつ紹介
などなど

チビラくんに食いつきました。いつも楽しみに見ていたので、ディスク化したら手元に置いておきたいのに未だ叶わず。当時、世田谷に住んでいて、チビラくんの家【百窓】も砧緑地(現:砧公園)まで見に行ったものです。

www.ultraloc.org

そんな子どもの頃を思い出させてくれるコンテンツがたくさん散りばめられていると良いなあと期待しています。

女性隊員求む(ショッカー人事部) - 仮面ライダー -

最近、『仮面ライダー』の第一話から見直している。

初回放送をリアルタイムで『仮面ライダー』を見ていた。

f:id:iga-120rpm:20190327190534j:plain

カード欲しさにライダースナックを大量に買い込み、近所の子どもに配ったり捨てたりして、“食べ物を大切にしない”という理由で、しこたま怒られた世代だ(どんなだ)。

仮面ライダーに登場するショッカーの戦闘員のイメージは、フェイスマスクに骨柄タイツコスチュームか?

初期の戦闘員はというと、ベレー帽にフェイスペインティング、タイツコスチュームだがツートーンのシンプルなイケてるデザイン。

しかも、“イー!”とか頭の悪い掛け声は言いません。しっかり、言葉も話せます(話をしても許される自由な雰囲気の職場なんですね)。

その中には女性隊員もいる。

f:id:iga-120rpm:20190327224402j:plain

バイクを駆って本郷猛に颯爽と挑んだり、

f:id:iga-120rpm:20190327224414j:plain

レナウンのイエイエばりに迫ってきたり・・・本格的戦闘ではないけれど重要な役割を担っていたように見える。視聴者目線で見ても、もっともっと活躍して欲しいと思う。


レナウン・イエイエ CM 夏バージョン

kamenridergirls.jp

とかは無しだ。

がんばれ、ショッカー!組織力では負けていない!モチベーションアップと雇用機会均等法に鑑み女性隊員を大募集しろ!

片や、ライダー側は、助手的立ち位置に女性をはべらせ、うまいことやっているのが何とも腑に落ちない。

それでもね、学習能力がやや低いのか、改造人間としての力のコントロールが出来ず、子どもや女性にスキンシップをしようとして、痛い!と拒まれる、嫌がられ・・・いいもん、いいもん・・・仮面ライダーは孤独なんです。

身を賭して戦う孤独なヒーローに夢中だったということですね。

東宝特撮映画の世界 - 1960年代(ホラー映画) -

電送人間
1960年度作品
●監督:福田純
●製作:田中友幸
●脚本:関沢新一
●撮影:山田一夫
●特殊技術:荒木秀三郎 /有川貞昌
特技監督円谷英二
●音楽:池野成
●美術:浜上兵衛
●録音:西川善男
●照明:西川鶴三
●出演:鶴田浩二(桐岡勝)/平田昭彦(小林警部)/白川由美(中条明子)/中丸忠雄(中本伍郎[須藤兵長])/河津清三郎(大西社長)

f:id:iga-120rpm:20190321230047j:plain

科学が生んだ悪魔-電送人間が、敗戦時の怨みを晴うそうと、怪電波に乗って計画犯罪を重ねる! 見事なまでの特撮とサスペンス仕立ての展開が異様な緊張感を生みだす、完全不在証明の予告殺人。

「暗黒街の対決」の関沢新一の脚本を「恐るべき火遊び」の福田純が監督した怪奇スリラー。撮影は「暗黒街の対決」の山田一夫特技監督円谷英二


『美女と液体人間』と『ガス人間第一号』に挟まれて印象が薄い。絵は良いんですが、鶴田浩二中丸忠雄が違和感・・・ストーリー的に電送人間の必然性が弱いかな。後の「“血を吸う”シリーズ」のゴシックホラー的な洒落っ気のような緩みがあれば・・・。

 

ガス人間第一号
1960年度作品
●監督:本多猪四郎
●製作:田中友幸
●脚本:木村武
●撮影:小泉一
特技監督円谷英二
●音楽:宮内国郎
●美術:清水喜代志
●録音:藤好昌生
●照明:高島利雄
●出演:三橋達也(岡本賢治警部補)/佐多契子(甲野京子婦人記者)/土屋嘉男(ガス人間)/八千草薫(藤千代)/田島義文(田端警部)

f:id:iga-120rpm:20190321230057j:plain

科学実験の失敗で肉体がガス化した青年が、愛する日本舞踊の家元のため犯罪をくり返す悲劇を描いた純愛物語。変身人間シリーズの中でも最高傑作との声が高い本作は、ストーリ性のみならずガス人間の造形など特撮においても見どころが多い。光学合成の他、ドライアイス等様々なアイテムを駆使し人間が気体化するシーンを見事に現出。またのちに「ウルトラQ」を手がける宮内国郎の音楽も聞き逃せません。


藤千代と水野のいきさつはほとんど描かれていない。
それでいて、悲恋をこってりと描いている。妖艶な藤千代(八千草薫)が美しい。美しいがために、悲しい。

ラスト爆発炎上する劇場のシーンのミニチュア・ワークや、水野がガス化していくシーンは特筆もの。音楽はそのまま、「ウルトラQ」でも使われた。

 

マタンゴ
1963年度作品
●監督:本多猪四郎
●製作:田中友幸
●原作:ウィリアム・ホープ・ホジスン「闇の声
●原案:星新一福島正実
●脚色:木村武
●撮影:小泉一
●特殊技術:有川貞昌/富岡素敬/渡辺明/岸田九一郎
特技監督円谷英二
●音楽:別宮貞雄
●美術:育野重一
●編集:兼子玲子
●出演:久保明(村井研二)/土屋嘉男(笠井雅文)/小泉博(作田直之)/太刀川寛(吉田悦郎)/佐原健二(小山仙造)/水野久美(関口麻美)/八代美紀(相馬明子)

f:id:iga-120rpm:20190321230208j:plain

無人島で展開するエゴと憎悪、そして欲望!
怪キノコ“マタンゴ”の恐怖!!  嵐に見まわれ、絶海の孤島に漂着した男女が遭遇する極彩色の恐怖!食べると自らも怪キノコ“マタンゴ”となってしまうと知りながらも、飢餓状態の中、その幻惑的味覚に惹かれ禁断のキノコを口にし、次々と怪物化してしまう若者たち…。

その卓越した発想と奇怪なクリーチャー造形、そして衝撃のラストにより“東宝変身人間シリーズ”の中でも人気の高い『マタンゴ』。ホジスンの短編小説を元にSF界の巨星・星新一福島正実が原案を担当。監督・脚本・特技監督本多猪四郎・木村武・円谷英二ら『美女と液体人間』のトリオ。イーストマンカラーを生かした毒々しい極彩色も効果抜群、幻想的な孤島の雰囲気をより無気味なものに仕上げています。


水野久美をひたすら見るべき映画。そうでもしないと頭がおかしくなる狂気の世界。いいえ、狂気じゃないんです、エゴイズム、自分さえよければ・・・それが真実だから怖いんです・・・。

東宝特撮映画の世界 - 1960年代(SF映画) -

世界大戦争
1961年度作品
●監督:松林宗恵
●製作:藤本真澄田中友幸
●脚本:八住利雄/木村武
●特殊技術:有川貞昌渡辺明/岸田九一郎
特技監督円谷英二
●音楽:團伊玖磨
●美術:北猛夫
●録音:矢野口文雄
●照明:森弘充
●出演:フランキー堺(田村茂吉)/乙羽信子(田村お由)/星由里子(田村冴子)/宝田明(高野)/笠智衆(江原)

f:id:iga-120rpm:20190314210445j:plain

世界各地に連鎖反応的に起りつつある侵略と闘争は、全人類の平和を危機に追いつめていた。核戦争の鍵を握る同盟国側と連邦国側は、一触即発の状態を続けていた。アメリカ・プレス・クラブの運転手田村は裸一貫からささやかな幸せを築いてきた。娘冴子と通信技師高野とは結婚を誓い合っていた。慎ましく生きる彼らに戦争の恐怖が待ち構えていた。バーニング海上連邦軍と同盟軍編隊機の衝突から戦闘状態に入り、くすぶり続けた各地の侵略と闘争は再開され、日本政府は徒らに平和と停戦を呼び続けるのみだった。原子爆弾が東京に向け発射される。冴子と高野の無線交信・・・コーフクダッタネ・・・。原子爆弾の火球が東京を包む。あらゆる良識を無視して世界大戦が勃発し、そして終った。

「東京夜話」の八住利雄と「大坂城物語」の木村武の共同オリジナルで、「続社長道中記 女親分対決の巻」の松林宗恵が監督。撮影は「香港の夜」の西垣六郎。なお「モスラ(1961)」の円谷英二が特技部門の監督を受持っている。


キューバ危機の前年に公開されている。冷戦時の緊張感がある。市井の何でもないささやかな暮らしにラジオから流れるちょっとした綻びが大戦争に繋がっていく。一昔前とは違う。ミサイル一発で全てが終わる・・・というか始まるのか・・・報復戦で世界は滅びてしまう。
特撮では、ミサイル戦や空中戦での複数機の巧みな操演に目が奪われる。まさに円谷組の匠の技だ。

この映画での個人的な泣き所。
ミサイルが日本に向けられたため避難しようと大パニックになる中、幼稚園で迎えを待つ幼気な子供たち。その中の一人に、なかなかたどり着けない母からの電話。
かあちゃん!動物園行こうよ!」
「ああ、そうだったね!クリームパン買っていくよ!ゆで卵もたくさんね!
「早く来て、かあちゃん!」

なんだろう・・・ゆで卵のところで号泣してしまうのです。

 

妖星ゴラス
1962年度作品
●監督:本多猪四郎
●製作:田中友幸
●原案:丘美丈二郎
●脚色:木村武
●撮影:小泉一
●特殊技術:有川貞昌/岸田九一郎/渡辺明
特技監督円谷英二
●音楽:石井歓
●美術:北猛夫/安倍輝明
●録音:伴利也
●出演:池部良(田沢博士)/上原謙(河野博士)/志村喬(園田謙介)/坂下文夫(園田速男)/白川由美(園田智子)

f:id:iga-120rpm:20190314210435j:plain

怪星激突の危機迫る!地球の軌道脱出なるか?
第一次土星探検に出発した原子ロケット隼号は、突如、太陽系附近に謎の怪星ゴラスの出現をキャッチ、貴重な観測記録を地球に打電しながら、怪星に吸収されてしまう。事態を重く見た世界宇宙学会が惑星間航行中の全宇宙船に観測を呼びかけた結果、ゴラスの恐るべき全貌が判明した。直系こそ地球の四分の三ほどだが、その引力は地球の約六千倍、しかもゴラスは他の惑星を吸収し、刻々と太陽系に接近しつつあるのだ。 迫り来る妖星ゴラス、地球激突の危機!人類に策はあるのか?


こちらは打って変わって、世界中が力を合わせてその英知を結集し、妖星ゴラスから地球を守るお話。
トンデモ科学もここまで行くと素敵なファンタジーです。
ゴラスと地球が衝突することを避けるにはどうするか。
地球を動かそう!
どうやって?南極に巨大なロケットを設置してその推進力で避ければ良いよ・・・ってオイオイな感じだが、これが結構熱い展開です。
で、何がすごいかというと、ゴラスを避けて地球の危機は去った後の科学者たちの会話。
「仕事はこれからだ」
「地球を元の軌道に戻さないと」

えー、そりゃそうだけど、またあれやるんですか?と気が遠くなるエンディングです。

 

海底軍艦
1963年度作品
●監督:本多猪四郎
●製作:田中友幸
●原作:押川春浪
●脚色:関沢新一
●撮影:小泉一
●特殊技術:有川貞昌渡辺明/富岡素敬/岸田九一郎
特技監督円谷英二
●音楽:伊福部昭
●美術:北猛夫
●録音:上原正直/下永尚
●出演:高島忠夫(旗中進)/藤山陽子(神宮司真琴)/小泉博(伊藤刑事)/上原謙 (楠見)/藤木悠(西部善人)

f:id:iga-120rpm:20190314210504j:plain

恐怖の海底王国、地上に挑戦!
緊急出動!万能原子戦艦‼
日本のSF小説の先駆となる多くの冒険小説を手がけた作家・押川春浪が明治33年に発表した海洋冒険小説を脚本・関沢新一、監督・本多猪四郎のコンビで映画化。摩訶不思議な空想世界が特技監督円谷英二により見事にビジュアライズされている。中でも圧巻は“海底軍艦=轟天号海上、海中、はもちろん陸上、空中までも移動圏内に含むこの軍艦は、小松崎茂のデザイン。魚雷型の船体、先端に大きく突き出したドリルなど、その独創的なデザインは今でも高い人気を集めています。


これぞ、男の武器です。
海底軍艦のカッコ良さにしびれ、小林哲子(ムウ帝国皇帝)の美しさと気高さを讃えよ。それだけで良いのです。

 

緯度0大作戦
1969年度作品
●監督:本多猪四郎
●製作:田中友幸/ドン・シャープ
●脚本:関沢新一/テッド・シャーマン
●撮影:完倉泰一
特技監督円谷英二
●音楽:伊福部昭
●美術:北猛夫
●編集:武田うめ
●録音:藤好昌生
●出演:ジョセフ・コットン(クレイグ・マッケンジー)/宝田明(田代健)/岡田眞澄(ジュール・マッソン)/リチャード・ジャッケル(ペリー・ロートン)/大前均(甲保)

f:id:iga-120rpm:20190314210455j:plain

海底2万メートル、人工太陽の下のパラダイス「緯度0」。黒鮫号を擁し、ブラット・ロック島に基地を持つ悪の天才マリクと情婦ルクレチア。彼らは人類を征服し、「緯度0」を破壊する目的でノーベル賞科学者岡田博士とその娘鶴子を誘拐した。マリクは博士の発見した放射能免疫血清の方程式を要求し、拒絶されるや、彼と娘を監禁した。これを知ったマッケンジーは罠を承知で、ブラッド・ロック島を攻撃、ルクレチアを倒した。マッケンジーたちの追撃を逃れたマリクは、レーザー砲でマッケンジーたちの乗るアルファー号を破壊しようと企むが、怪獣グリホンが黒鮫号を襲う。レーザー砲の照準が狂い、ブラッド・ロック島に命中。黒鮫号は崩れ落ちる要塞の下に呑まれていった。

テッド・シャーマンのオリジナルを「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」の関沢新一が改訂し、「怪獣総進撃」の本多猪四郎が監督した日米合作のSFもの。「怪獣総進撃」の完倉泰一が撮影を担当した。特技撮影はベテラン円谷英二が担当。


日米合作作品が災いし、米側の会社が倒産、権利問題でソフト化がなかなかされなかった作品。浅草東宝東宝特撮がかかると『獣人雪男』と『緯度0大作戦』がよくプログラムに入っていた印象がある。クリーチャーが今の感覚からするとチープに見えてしまうのが残念だけれど、小学校の卒業記念に描かされた未来都市とか海底都市のイメージのようなどこか人を食ったあっけらかんとした造形も含め斬新な映画だと思う。

円谷英二最後のSFものになる。

東宝特撮映画の世界 - 1970年代(ゴジラ以外の怪獣映画) -

ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣
1970年度作品
●監督:本多猪四郎
●製作:田中友幸田中文雄
●脚本:小川英
●撮影:完倉泰一
特技監督有川貞昌
●音楽:伊福部昭
●美術:北猛夫
●編集:氷見正久
●録音:増尾
●出演:久保明(工藤太郎)/高橋厚子(星野アヤ子)/土屋嘉男(宮恭一)/佐原健二(小畑誠)/斉藤宜丈(島の若者・リコ)/小林夕岐子(その恋人・サキ)

f:id:iga-120rpm:20190305143110j:plain

遠い銀河の彼方からやってきた宇宙生物が地球の生物に乗り移った。カメラマン工藤太郎は、レジャー・ランド建設を計画中の南太平洋の孤島セルジオ島にやって来た。工藤と宮博士は海底探検中、巨大な触手をもつイカの怪獣ゲゾラに襲われるが、イルカの大群に救われる。やがてゲゾラが島に上陸するが、ガソリンに火をつけなんとか退けることができた。脱出を図る小畑の前に、カメの怪獣ガニメが出現。工藤たちは戦時中、日本軍が残した弾薬庫もろともガニメを爆破したものの、ガニメの体から動き出た宇宙生物が小畑の体内に侵入してしまう。ゲゾラがコウモリが飛び出すと逃げだした島民の話とイルカの大群に逃げだしたゲゾラのことから宮博士は、宇宙生物の弱点は超音波であると考え、洞窟にコウモリを探しに出かけた。だが、そこには第三の怪獣ガメーバがいた。さらにゲゾラも復活して、2匹はすさまじい格闘の後、噴火口へ落ちていった。そして小畑も体内の宇宙生物を道連れに自ら火口へ身を投げたのだった。

南海の孤島に登場した東宝の新型3怪獣。脚本は「野獣の復活」の小川英、監督は「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」の本多猪四郎特技監督は円谷門下の有川貞昌、撮影は「緯度0大作戦」の完倉泰一が担当。


ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003年)、死体役だがリバイバルで登場したものの、名前で突っ込みを入れられたガニメは、本作ポスターで見てもひどい目に遭わされているなあ。
公開時は、吉祥寺東宝で観た。 南海ものゴジラで都市破壊がなくてつまらないと思い、『怪獣総進撃』で興奮し、ゴジラ最高!と思っていた次が『オール怪獣大進撃』(今はけっこう好きなのだが、当時はそんな余裕あるわけがない)・・・で本作です。
慣れというのは恐ろしいもので、南海ものへの不満はなく、細かい造型が意外と気に入っていた。ただ、カマキラス、クモンガ並みのオリジナリティでちょっと地味。

残念ながら、この作品以降、オリジナル怪獣での東宝特撮映画は作られていない。

宇宙生物が寄生して”という設定は、ギョウチュウ検査を思い出す(好きだった女の子にギョウチュウがいたと知って仰天した)・・・失礼。